自宅の内装の一部をセルフビルドしたものです。
“ゆうゆうpapa”の書斎は、6面とも杉板に包まれています。
壁は、杉の荒板を相欠き加工して張りました。
天井は、杉の浮造り加工された板を相欠き加工して張りました。
素材は、杉の野地板です。
ホームセンターに売っているもので、屋根たる木の上に張る下地用の板です。
単価は極安ですが、加工の手間が相当かかるのでセルフビルド以外ススメられません。
昔は、床の縁甲板から壁の羽目板まで
1枚1枚大工さんが手かんなで削っていたものです。
今では、加工品全盛の時代。
ハウスメーカーなどは工場生産された化学物質の塊りのような住宅建材を
箱から取り出して取り付けるだけの時代になっております。
そんな時流に逆らって実験的に実践してみたかったものです。
安い羽目板を探したほうが、よっぽど安上がりなので真似しないでください。
以下、壁の相欠き板を自作する過程です。
自動かんな盤で、素材の巾と厚みを削り揃えます。
溝つきカッターで、相欠き加工をします。
“相欠き加工”とは、こんな感じになります。
相欠きの段になるところに、ルーターで面(45度)取り加工をします。
板の表面を、超仕上げかんな盤で仕上げます。
職人ではないので、手かんなではこんなにキレイに削れません。
相欠き羽目板の出来上がりです。
(羽目板というのは壁に張る板を指します。)
かんな屑も相当出ました。
相欠き羽目板の表面を超仕上げかんな削りしているので、
艶があり輝いていてキレイな壁に仕上がりました。
(大工の“削ろう会”の皆さんが削るほどの艶はありませんが・・・)
とても人様のお宅に使えるシロモノではありませんが、
1,280円/坪の素材が、
とりあえず羽目板に生まれ変わりました。
※設計事務所が、これら電動機械を持っているのは不思議かもしれませんが、
アマチュアミュージシャンが高価な楽器をとり揃えているようなものです。