皆さん、太陽光発電を甘くみてませんか?
浜松では、1983年「浜松ソーラーエネルギー研究所」が創設され先進的実験研究がなされてきました。
そして、住宅用ソーラーシステムが4~500万円していた頃、国から補助金が半分交付されていた時期もあった頃より、建築設計に関わる立場上興味を持ってましたが“変換効率”と“機器の耐久性”を残価と天秤に掛けてお金持ちしか扱えないものと思っていました。
その思いは今でも同じで、管総理が打ちだした太陽光発電1000万棟構想もお金持ちは太陽光発電設備を楽に導入できて売電まで出来るのに、その日暮らしの貧乏人には割高な電気料金を支払わせる愚策と評価しております。
何よりも太陽光発電の出力はピーク値で、夜間や雨天にはゼロになるので電力設備としては当てにできない。
それは蓄電池の性能発達を待つしかなく、電気自動車同様に高価である。
近年、住宅用太陽光発電システムに蓄電池が組み込まれたものが市販されるようになってきたものの、約100万円の蓄電池で3時間程度しか電力供給できないのでは非常用でしかなく常用できるレベルのものではない。
そして、かつて自動車用鉛電池の廃棄物公害問題化されたことがあったが、一定サイクルで買い換えなければならない蓄電池はお金持ち以外が導入できるはずのないもので、そのコスト負担とか、その膨大な量になるであろう廃棄蓄電池の処理問題を考えておかないと将来に取り返しのつかない禍根を残しそうだ。
因みに、電気自動車の蓄電池は取替え後にアメリカで二次利用されることが決まっているとかだそうです。
堺市臨海部のメガソーラー発電所では1年間に約1,100万kWh発電するそうです。
それは福島第一原発より広い面積の太陽光パネルを並べているけれど、福島第一原発1号機が発電するたった11時間分だそうです。
これで原発を置き換えるには、天文学的な補助金が必要になるでしょう。
ゴビ砂漠に現在市販されている太陽電池を敷き詰めれば、全人類のエネルギー需要量に匹敵する発電量が得られる計算になるそうです。
もし仮に、そんな途方もないことが実現されたとしても、中国の巨大な三峡ダムのように干ばつとか環境異変につながりはしないのだろうか?
というのも、そもそも太陽光は地表に降り注いでいるものだけど、日本各地にメガソーラー発電所を築いたら太陽光が宇宙空間に反射されてしまって
環境問題になりはしないのだろうか?(こんな心配を聞いたことがないが、誰か研究をしているのだろうか?)
太陽光パネルのトラブルその1
太陽光パネルの急速な普及に伴い『光害』が発生しているという。
北側隣家南側開口部への光害を防ぐために、北側の屋根面へのパネル設置を禁じている太陽光パネルメーカーも存在するほどだ。

メカニズムは北側に屋根勾配が30度程度の鏡面反射しやすい屋根面があると、太陽高度60度程度で南から日射を受けた際に、水平に近い反射光が生じるのだ。
北面屋根では見た覚えがないのだが、広い日本実際にあるトラブルのようだ。
太陽光パネルのトラブルその2
太陽光発電パネルの設置に伴う雨漏りのトラブルが続出しているという。
とくにリフォームで太陽光パネルを屋根面に後付けする際のビス穴からの漏水が主なもののようだ。
無理もない。
固定しなければ太陽光パネルはズリ落ち風に舞ってしまう。
どうしてもビス留めが必要になるが、ビス穴からの漏水、あるいは金属ビスが熱橋となって小屋裏内部で結露が起きて漏水のような事態が起こる。
その辺のメカニズムまで承知した業者に依頼していればの話しである。
太陽光パネルのトラブルその3
太陽光発電は「メンテナンスフリー」と宣伝文句にされがちだけど…
NPO法人太陽光発電所ネットワークが10年7月に公表した調査結果から、設置後10年以内に太陽電池のモジュールが故障した割合は14%に達していたそうです。
また、住宅用太陽光発電システムは太陽電池だけでなく100ボルトに変換するインバーターなどの機器もあるが、これも決してメンテナンスフリーではない。
小さなものでは自動車で使う12ボルトを100ボルトに変換するインバーターという機器、毎日使っていたら何年と持つまい。
冒頭に太陽光発電の補助金半分出る次代の時に書いたが、少なくとも10万、20万はするであろう太陽光発電の副次的な機器の故障の度に易々と修理や交換ができるのはお金持ちしか出来そうにないからだ。
太陽光パネルのトラブルその4
太陽光発電パネルの一部に影が落ちると、その部分で電流の流れが妨げられ、影で光を遮られた面積以上に発電量が落ちてしまう恐れがあります。
屋根が泥を被ることはないけれど、落ち葉などでも光を遮る要素となるので注意が必要だそうです。
定期的な発電量の記録などによって、不具合の有無を早期に把握することが大切なようです。

太陽電池アレイの一部に影が落ちた場合の電流のイメージ。
障害物の影によって電流が減少するだけでなく、落ち葉や鳥の糞なども同様の影響をもたらします。
影の影響を軽減するための「バイパスダイオード」と呼ぶ仕掛けがあり、これらを内臓する製品もあるようです。