先日の
『“建築基準法”が保障するのは“最低の基準”なんです』から・・・
“ゆうゆうpapa”が住宅会社などの“建築確認申請”を下請けしていた頃の実話です。
その1.
お客様が住宅会社などとの間で煮詰めたプラン図面をもらうと、
「構造的に間取りのバランスが悪いので
直したほうが安心・安全な住まいづくりができますよ!」
ということがよくあります。
ところが住宅会社などは、
「お客様の希望どおりに決めたから変更することはできない」
の一点張り・・・
その2.
“建築確認申請”を下請けする際は、
平面(間取り)と立面が決まっているのみです。
良心的に設計監理を請け負う者としては、
構造的に不利なプランをでき得る限り
耐震性を高めてあげたいと頑張ってしまいます。
必然的にスジカイなどの量がバランスに気配りしながら
多くなってしまいます。
すると、基礎・土台と柱、柱と桁・梁を補強する
ホールダウン金物&ボルトも数多くなってしまいます。
住宅会社の社長からは、
「なんで、そんなに多く必要あるんだ!」
「ほかの設計事務所は4本ぐらいしか入れてないよ!」・・・
建築確認を通すだけなら少なくても構わないんだけど・・・
間取り案から設計に係われない分、
ちょっとでも丈夫な住宅にしてあげたいと思うと
次から仕事を回してもらえなくなるのがこの業界です。
“建築基準法”が保障する“最低の基準”には適合しているのですから、
“構造計算書偽造”のような“建築基準法”に反するわけではありませんが・・・
そんな危ない設計監理を担わされるなら、
こっちから願い下げなんだけどぉ~!
お客様に、バランスを考慮しない間取りの構造的危うさを説明して、
分かっていただけなかったら工事を請け負わないぐらい・・・
スジカイが10本、20本余分に入っていたって、
金物代と大工手間で10万円にはならないだろうに・・・
そのぐらいの利益を減らしたって
“安心・安全な住まい”を提供しよう!っていう
お客様思いの太っ腹な経営はできないものなのか?
値引き、値引きで受注に必死なのは分かるんだけどぉ~!
2011/02/02 “建築基準法”が保障するのは“最低の基準”なんです
http://youyou88.hamazo.tv/e2467427.html
2011/01/21 偽造が長期優良住宅でも発覚!
http://youyou88.hamazo.tv/e2449838.html
2011/01/19 『建築士事務所賠償責任保険』
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2011/01/17 あれから16年
http://youyou88.hamazo.tv/e2444232.html