やっと三陸リアス式湾奥の市街地復興案が示されつつある。
2週間前に私案として、
この際、自然保護なんて論議は棚に上げて超法規的措置をもって、山を削り谷あいの元の市街地を埋めるしかあるまい。
山を削れば平地が出来るし、その土砂で埋めれば高台が出来る。
「日本一の防潮堤」「万里の長城」と呼ばれた高さ10mもの防潮堤も一瞬にしてのみ込まれたのだ。
元の市街地を標高15m以上に嵩上げしてしまえば400年に一度の大津波でも心配あるまい。
平野部の相馬市や仙台市若林区なども、何処かの山を切り崩して嵩上げしないことには安心して住めまい。
・・・と書いた。
2011/03/24 “仮設住宅”と“被災者生活再建支援法”
http://youyou88.hamazo.tv/e2539554.html
すると、同夜たまたま見た『BSフジ プライムニュース』で、
新潟県の泉田知事も、
リアス式の湾の奥にある低地を3段階くらいに盛り土して整地して、
最下段の海辺には漁港や公園などを、2段目には役場や学校をつくり、
最上段に安心して住める住宅地をつくらなければならないと言っていた。
そこへもってきて、
菅直人首相は4月1日、
大津波に襲われた三陸沿岸の復興策について記者会見をした。
「山を削って高台に住宅地を建設し、海岸沿いの水産施設や漁港まで通う」・・・
横に控える枝野官房長官。
「山を削って」って… 言うは易しだよなぁ・・・って感じで、
物凄い顔で首相を睨みつけていたのが印象的だったけれど・・・
後から気づいたけれど、私が考えていた頃には、
ほかの建築ジャーナリストも同じことを「グスコーブドリ構想」として書いている。
誰が言っても、“言うは易し”なんだけど・・・
その昔、田老町は貧しかったために、高台への移転を断念して巨大な津波防波堤を築いた。
同じ間違いを繰り返してはならないことにかわりはない。
容易い方法で早急に復興を目指すのか?
1000年に一度の巨大津波にも諸共しない復興を遂げるのか?
(スーパー堤防をイカンと言った蓮舫氏が大臣やっているような政権では出来まい!)
避難をしている人々は時間との戦いでもあるし、
市町村、県、国の財政との戦いにもなる。
国は福島原発事故で巨額の賠償でも負わなければならないだろうからダブルパンチになることを考えると、今の首相・政権では心もとない。