福島原発の放射能被害は、静岡県民して他人ごとじゃありません。
その原発事故といえばチェルノブイリ。
そのチェルノブイリの原発事故の時にバカ売れした日本食品ご存知でしょうか?
それはなんと、「味噌」なんです。
これには以下のような興味深いエピソードがあります。
原爆が投下された長崎の爆心地からほんの1.8kmしか離れていない場所で、
建物の中にいた全員がひどく被爆したのにも関わらず、原爆症が出ず奇跡的に命が助かったという話があります。
当時聖フランシスコ病院医長であった秋月辰一郎博士が、
「爆弾をうけた人には塩がいい。
玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。
塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。
そして、甘いものを避けろ。
砂糖は絶対にいかんぞ」
(秋月辰一郎著『死の同心円-長崎被爆医師の記録』講談社刊・絶版)
と指示し、被爆した人達はそれを実践したそうです。
博士がなぜそう言ったのかといえば、それは「放射線宿酔」と呼ばれるレントゲンを受けたあとに起こることがある全身の倦怠や筒宇などの症状には、生理食塩水より少し多めの塩分を含んだ水を飲むとよいということをとっさに思い出し、原爆の放射能から体をガードするには、塩が有効であることを推理したからなんだそうです。
砂糖を禁じたのは、砂糖は造血細胞に対する毒素であり、塩のナトリウムイオンは造血細胞に活力を与えるという、彼自身の食養医学に基づいているんだそうです。
そのエピソードは、博士の書いた『長崎原爆体験記』(日本図書刊行センター刊『日本の原爆記録』第9巻に所収)という本あり、それを読んだヨーロッパの人々がチェルノブイリの原発事故の後、こぞって日本の『味噌』を買い漁ったらしいです。
巷では放射能被害を恐れて西に避難するとか、海外に脱出するセレブがいるとか?
でも諸事情があって離れられなければ味噌汁を飲むというのは、お手軽でいい方法なのかもしれません。
日本人にはとても馴染みがある食材だけど、くれぐれも味噌を買い漁って売り切れってことのないように冷静な行動をお願いします!