1000万円均一住宅?
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今朝の新聞のチラシです。
家の本体価格1000万円均一の住宅会社だそうです。(税込1050万円)
工事施工面積 Sモジュール28~35坪、Mモジュール30~37坪、3LDK基準だそうです。
“本体価格”と“工事施工面積”という表記がミソなのかもしれません。
“1000万円均一”に魅かれ、騙されるのは必定か?
そもそも、建てる場所が違えば基礎の造り方から変わってくるものです。
地盤が悪ければ、地盤改良等の費用がかかりますが当然別途でしょうね?
それも割高な見積もりを出されるとか?
全棟で『耐震最高等級3』だって?
素人は、こういう性能表示にに騙されるのでしょうね。
『耐震等級3』とは、建築基準法の強度の1.5倍だって!
バカ言ってもらっちゃ困ります。
静岡県内では、ほぼ全域で1.32倍以上にしなければならない『静岡県構造設計指針』というものがあるのです。
ましてや『静岡県地震対策地質条件図』により地盤の悪い地域では1.98倍以上にしなければならないことになっているのです。
浜松で言えば、小池、中田から小安、本郷、江の島に渡る地域、志登呂から入野、西伊場に渡る地域、神田、新橋町、内野から平口に渡る地域、富塚から和合のような三方原台地の谷筋のような地域が該当します。
このような場所では、『耐震最高等級3』を満たしただけでは建築確認は通らないのです。
この住宅会社に限らず、『耐震等級3』を自慢げに表示している会社が多いですが、東海地震の叫ばれている静岡県内において耐震性に配慮した設計・施工を行うことは当然のことのように、私の設計では昔から行ってきました。
まともな家を、
まともに造ったなら、
とても坪当たり40万円を切ることは難しいことを
一般の方に知っていただきたいものです。・・・
自動車に例えるなら“ヴィッツ”も“シビック”でも車体の大きさも排気量も違うのに均一価格で売るようなもの。
住宅の大きさや格好から材木や建材の量、大工をはじめ多くの職人の手間も違って当然なのに均一価格で出来るはずがないことぐらい連想してもらいたいものです。