群馬県長野原町の八ツ場ダムの建設予定地に架かる「不動大橋」が4月25日に開通した。
民主党政権が八ツ場ダム建設中止の方針を表明した2009年9月以降、同ダムの象徴として「湖面2号橋」の通称で各マスメディアに建設中の姿が取り上げられたもの。
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長さ590m
5径間エクストラドーズド橋
主桁部分は、上下のコンクリート床版で鋼管を挟み込んだ複合トラス構造
ダムが完成することを前提に付け替えられた道路として水没予定地に架かる。
当初は3月の開通予定だったが、東日本大震災の影響で取り付け道路の舗装に使うアスファルトの搬入が滞ったため、開通が遅れていた。
八ツ場ダムの建設に伴う付け替え国道や県道は全体で24.5km。そのうち74%に当たる約18.2kmが開通したことになる。
八ッ場ダム湖によって沈む予定場所には『川原湯温泉』が存在する。
吾妻川の支流渓谷の狭い道路沿いに、数軒の旅館がひしめく様に存在する。
(していた。)
共同浴場の「王湯」、「聖天様露天風呂」など…鄙びてはいるが味わい深い温泉だった。
去年の夏に行ったら、更地だったり、取り毀し中だったり、まだ営業していたり…
鄙びた古い温泉街の雰囲気が良かったのに、目玉だった八ツ場ダムなしで新温泉街にどう観光客を呼べるのか?
民主党は『人に優しい』と謳いながら、政権交代の象徴、晒し者にされただけで当事者たちには辛い仕打ちにしか見えなかった。