足裏に馴染む床
1年中裸足で生活をしていると足裏が敏感になってきます。
幼稚園など裸足で保育しているところがありますが、土踏まずが早く形成されるとか病気が減るっていうの分かります。
床の温度差や、細かなゴミや埃・・・感触がストレートに足裏に伝わってくるのです。
靴下やスリッパを履いた以前の生活とは180度違ったものが見えてきました。
それは日常生活の行動範囲でよく踏むところとほとんど踏まないところでは、汚れの付き方が違ってくるといった目視できる違いだけでなく“足によく馴染んでくる”といった感覚的なところなんで文字で表現し難いが、足に馴染んだところは他のところと比べて触り心地が良いのです。
杉材の弱点として軟らかいことを嫌われる方もみえますが、
その弱点を逆手に取ると
夏は適度に涼しく、冬は温かい。
一年中サラサラしていて気持ちが良い。(抜群の調湿性)
そして足に“馴染む”ことが魅力的な床材だと思います。
“馴染む”ってことは“Patina(パティーナ)”に通じるのですが、
Patina(パティーナ)=『経年変化による味わい』ってことで、
ハウスメーカーの住宅建材のように、古くなるとみすぼらしくなることなく、
より味わい深くなる感覚がたまりません!
写真は、地場の40mm厚超仕上げ鉋の杉縁甲床板のもうすぐ5年経過になるものです。
源平(赤身と白太の混在)の色違いがはっきりしていましたが、直射日光が当たらずともだんだんと飴色になってきました。
結構傷も目立ってはましたが全然気にしてません。
床の上に並べてあるのは、40mm厚の熱圧加工された杉縁甲床板のサンプル。
表面の艶と傷の付き方が全然違うブランド品です。
単価も相当違ってくるので部屋毎に使い分けています。
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