節電検証

■計画停電の効果は半減する。

気象条件は最高気温が35℃以上の猛暑日

東京電力が3月に実施したような計画停電を夏にも実施した場合、停電を求める需要20%に対して、節電効果は9%の最大電力需要の削減にとどまる。

なぜなら、停電中に建物にためられた熱を排熱するためにエアコンの稼動が増え、家庭における電力消費が増大するとみられるからだ。

例えば、計画停電中の戸建て住宅では、室温が35℃を超えるという試算も…。


■窓の日射遮蔽には一定の効果あり。

北向きを除くすべての窓面の遮蔽率を70%に設定した場合、ピーク時には家庭では7~8%、業務では3%の電力消費の削減効果あり。

日射遮蔽の具体的な方法としては、すだれやブラインド、ゴーヤをはじめとする「緑のカーテン」。


■反射活用は冬に逆効果。

建物の屋根や屋上に高反射率塗料を塗布すると熱線を跳ね返し夏季に効果がある。

屋上面の日射反射率を70%にまで高めると、ピーク時に事務所でわずかな、住宅で数パーセントの電力消費の削減効果を期待できる。

ただし、住宅の場合は冬の暖房時の電力需要を増やしてしまうリスクが生じる。

また、高反射率塗料を屋上に塗布した効果が主に得られるのは最上階なので、ビルなどでは効果が限られる。


■昼間の打ち水に節電効果ほとんどなし。

午後1時に道路1㎡当たり1リットルを散水するケースを想定したところ、気温が平均0.6度下がる半面、相対湿度が平均9.6%上がってしまう。

ただし、事務所ビルが林立する日陰ができるエリアでは、効果を発揮する可能性があります。


■サマータイムはピーク電力の削減には役立たない。

生活時間を1時間前倒しするシフトを取り入れた場合、午後2時の最大電力需要は抑制できるが、帰宅時間が早まることで午後4時に家庭での空調使用などが大幅に増加する。

この需要増は、業務分野での節電効果を打ち消して、節電上は逆効果になると試算された。


産業技術総合研究所の試算より。

節電検証


にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ ドラムへ
にほんブログ村
同じカテゴリー(暮らし)の記事
七夕
七夕(2011-07-07 15:42)

Flower of cucumber
Flower of cucumber(2011-06-01 17:12)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
節電検証
    コメント(0)