地盤災害から家を守る①

2011/06/10 液状化!地盤調査!大丈夫か!
http://youyou88.hamazo.tv/e2660058.html

2011/05/31 木造住宅が液状化で傾いたら建基法違反か?
http://youyou88.hamazo.tv/e2643805.html


・・・という記事を以前に書いた。

地盤災害から家を守る①

ハッキリ言って、
SS(スウェーデン式サウンディング試験)だけでは、
液状化の危険は判定できません!


液状化の危険を判定するには、

地盤のどの深さに液状化する層があるのかを正確に調べる必要がある。

因みに東日本大震災では、

千葉県浦安市をはじめ、地盤の表層改良や柱状改良を行った住宅でも、全壊に相当する不同沈下(傾き)した住宅が少なくない。


液状化する層は、

①地盤の支持力を示すN値

②地下水位

③土質がわかるボーリング試験

以上三点から推定できるものなので、SSだけでは無理があります。

SS(スウェーデン式サウンディング試験)だけで十分と言い張る業者は排除しなければなりません。


一般の消費者が“建築主”として、ハウスメーカーや住宅会社、工務店といったいわゆる施工業者の門戸をたたくと、どうしても業者の言いなりになってしまうだろう。

施工業者が常に依頼している地盤の調査方法を選択し地盤調査会社を依頼されることになる。

建築施工業者にとって地盤調査会社は下請け的存在で、依頼棟数が大きくなれば元請けの意に沿った調査報告書がつくられ、地盤改良案が提示されることになるだろう。(言わずとも暗黙のうちにそうなる可能性があるだろうってこと…)

つまり、施工業者にとっては建築主が建てたいと言ってきた土地に、なんとしても住宅を建てることが初めからありきで事が進められるであろうってことだ。

どんなに地盤が悪くとも、あるいは何らかの不安を抱えていても建築工事予算のうち、上物(住宅本体)の予算を確保しつつ地盤改良にかかる費用をいかに少なく見積もるかに利益の創出がかかっていると言えよう。


例えば、SS試験では地盤面下の固い層に突き当たっただけで、それ以深の調査不能になってしまう。
一般的には、N値10くらいの層が1m以上続くところを住宅の支持層としたいが、SS試験では30㎝しかないのか1m以上続くのか見極めることができないのだ。

ボーリング試験を行えば、30㎝しかない層を突き抜けて本当の支持層は地盤面下20mとか30mにしかないのかもしれない。
有り体に言えば、費用のかかるボーリング試験までして深い基礎杭を打ち込まなければならなくなってしまったら、上物にかけられる予算がなくなってしまって住宅新築工事そのものがパーになってしまうから、施工業者は簡易なSS試験どまりで工事を進めてしまうってことだ。

だから、浦安の高級住宅街が軒並み液状化の被害を受けたんだとみれば合点がいくだろう。


また続けます。

※SS試験結果により地盤の表層改良工事を行った住宅の賠償責任保険証というものがある。
(地盤改良業者名は伏せておくが各社あまり違いはないだろう)
保険内容 1事故○○○○万円、但し建物の損害は時価限度(時価というのもミソだろう)
     免責事項がたくさんある。地震、噴火、洪水、津波、落雷、火災、爆発、暴動、地滑り、崖崩れ、断層等…
     いったいどんな場合に保証されるのか?


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