震度7でも建物被害わずか?

“わらべ”

2011年06月25日 12:00


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今回の東日本大震災の被害は、津波による損傷が甚大で、

地震そのものによる建物への被害はあまり報じられていない。


地震発生当初、沿岸部の津波被害ばかり報じられて、

震度7の内陸部の宮城県栗原市は、壊滅状態で報道が到達していないのか?と思っていた。

ところが、以外にも被害はあまり大きくない。


軟弱地盤の古家はそれなりに損傷したものの、

阪神大震災のような、軒並み倒壊という事例はない。


それもそのはず。

今回の地震による揺れの周期は、木造を倒壊させる成分が少なかった分析がされている。

だから、内陸のけっこう新しそうな住宅地では、地盤が崩壊しないかぎり、

無傷そうな住宅が建ち並んでいる。

かたや、ちょっと古い公共の鉄筋コンクリート建築に、崩落をしないまでも大破に近い被害が見られている。


こと地震の被害というものは、

震度が大きいから壊れるかといったものではなく、

その地震波が、

木造を壊す成分なのか、

鉄骨造を壊す成分なのか、

鉄筋コンクリート造を壊す成分なのか

によって異なるという大前提とともに、

地盤の軟弱、土地のリスクが大きく関わっているってことがよくわかった。

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