孫社長の“電田プロジェクト”に物申す
ソフトバンクの孫正義社長の、休耕田や耕作放棄地に太陽光発電装置を設置して発電する「電田(でんでん)プロジェクト」
の提案をしたが…
一見すると“グッドアイディア”と思われるが、私はそうは思わない。
メガソーラー発電所の写真を見ると広大な敷地に、保守点検用の通路を設けて整然と並んでいる。
海外のような荒涼とした砂漠なら問題ないが、ここは日本だ。
国内のメガソーラー発電所の写真を見ると、敷地内はすべて砕石を敷き詰められている。
ところが、踏み固められた砕石敷き駐車場が草ボウボウの光景見たことがあろう。
春には芽吹き、夏までには雑草が生い茂り、秋にはセイタカアワダチソウの黄色い花に覆われるであろう。
写真のように砕石のままキレイだとすると勘繰ってみなければならない。
太陽光発電パネルの隙間を草刈していたのではコストに見合わない。
広大な敷地に除草剤をまきますか?
コンクリートやアスファルトで固めてしまいますか?
前者は環境汚染が…
後者は洪水をもたらしませんか…
水田は洪水防止の働きをもつダムといわれています。
近年、都市の周りの水田や畑が宅地に転用されて建物が建ち庭がコンクリートで固められています。
降雨は地面に浸透したり貯められたりすることなく道路側溝から水路、水路から河川へと流れ出して都市や都市近郊での洪水が目立って発生しています。
当然、広大な土地をメガソーラー発電所として開発するには、調整池を設けるなどの降雨対策も行われるわけだけど、それまで自然の田畑が天然のダムの役目を担っていたことに比べれば、下流域へ及ぼす洪水リスクは格段に増えると思うが…
そこまで熟慮のうえで休耕田や耕作放棄地にメガソーラー発電所の計画をしているのか不思議に思ってしまう。
それにもまして、耕作放棄地と言えども農地法の転用許可を得るハードル高そうだけど…
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