浜岡原発と津波想定

“わらべ”

2011年05月19日 16:22

福島県相馬市のハザードマップでは最大津波想定6.6mのところ

10mを超える津波が襲ったようです。

地図で見る限り砂浜の平坦な海岸線は遠州灘と酷似しています。

遠浅の緩やかな海底は仙台湾から相馬沖のほうが長く続いているので、

同規模の大地震で遠州灘に同じような大津波が襲来するのか素人には分からないが・・・


ところが、

平成13年に出された静東海地震の静岡県第三次被害想定では、
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/shiraberu/higai/soutei/index.html

遠州灘の中田島海岸の推定津波浸水深2m以上だけ???となっています。

静岡県第3次地震被害被害想定(GIS)の推定津波浸水域
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/shiraberu/map/maps.html

浜松市防災マップ(県の想定と同じ)
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/life/disaster/bousai/index.html


+クリックで拡大

昔と比べて貧弱となった中田島砂丘を超えないことになっているのです。

仙台湾から相馬にかけては津波対策の要である

『砂浜』、『防潮堤』、『防潮(風)林』

という3重の防衛ラインをすべて突破されました。

中田島と同じ地形的条件!

まさにこの光景です。


+クリックで拡大

海面上昇シュミレーションでみれば、
http://flood.firetree.net/?ll=34.7114,137.6934&z=5&m=3&t=1

+5メートルで浜松駅近くまで浸水してしまう地形。

ただ浸水するのと、

今回のように押し寄せるのとでは破壊のエネルギーが違うことも思い知ったはずです。

静岡県は本気で想定したのでしょうか?

本当は想定をする有識者がいたものの、パニックを恐れて過少な被害想定にとどめていたとか…?



も一つ矛盾が!

浜岡原発の津波想定は、

1854年の安政東海地震の痕跡高などから、敷地付近の津波高は満潮でも最大6メートル程度、

最大8メートルとされているようだ。

浜岡といえば浜岡砂丘。

中田島砂丘へと連なる遠州灘沿岸なのだから条件は同じはずだ!

静岡県第三次被害想定は浜岡砂丘でも、

中田島海岸と同じ推定津波浸水深2m以上としか表示されない。


人々の関心は浜岡原発を止めたことで収束してしまっているように思えるが、

福島県内で東日本大震災による死者は、

津波で亡くなったってことを忘れてしまったのか?


浜岡原発では12~15メートルの防波壁をつくるとしているが、

遠州灘沿岸に高さ15メートル超のスーパー防潮堤をつくる議論も沸き起こって然るべきと思うが…

次の写真のように壊されない堅固なスーパー防潮堤を!


+クリックで拡大


+クリックで拡大

防潮堤の高さ15メートル以上、巾50メートルとか100メートル以上にして…

陸前高田市の『高田松原』のような松原にして、遊歩道と自転車道や公園などを整備してみては如何か?

本県は東海地震の発生確率が突出を理由に浜岡原発停止させたのだから、

管総理も本県を優先的に予算をつけないわけがないだろう?

国民の安全を最優先と言うからには、原発だけでなく津波対策も最重要政策なはず!

よもや蓮舫さんも反対をするまいと思うが・・・

関連記事