“熱圧加工”杉本実加工板
“ゆうゆうfamily”の家の、居室はすべて杉の無垢床板を張っています。
杉は比熱が大きいため断熱性・保温性にすぐれ、夏は涼しく、冬温かい、快適な素材で
す。
そのなかで秀逸なのが“熱圧加工”された杉本実加工板を紹介します。
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写真は、我が家の2階の床に置いて撮ってます。
2階床は厚み40㎜の杉本実加工板ですが、地場産の安価な品です。
まったく無塗装のまま5年を経過しようとしているので、ほとんど“白太”ばかりの“源平”でしたが、ちょうど良い飴色になってきました。(熱圧加工されてないのでキズも目立ちます)
比較のために置いてあるサンプル板が“熱圧加工”された杉本実加工板です。
違いを上手く撮影できてませんが明らかに品質の差が見てとれます。
塗装も何もしてないものですが平滑で艶があることから、塗装品と見紛いそうなほどになります。
サンプル品は10年近く経ちますが、反りなどがほとんど見られません。(巾190㎜、厚さ40㎜)
因みに、その頃地場のサンプルをもらったところ、巾135㎜程度しかなかった厚さ30㎜板が明らかに反っていたので他の産地を探したという経緯がありました。
“熱圧加工”された杉本実加工板の製法
60年以上の杉を伐採
↓
葉枯らし乾燥2~3ヶ月
↓
製材
↓
桟積み天然乾燥3~4ヵ月
↓(色艶が良く、ワレ・クルイ・ソリの少ない高品質な杉板だけ)
本実加工
↓
熱圧ローラー処理(200℃で表面部を熱圧処理)
↓
出荷
熱圧処理前と処理後の表面の顕微鏡写真
表面から15~20個の細胞が熱圧処理によって密度が高くなっているのが分かります。
熱圧処理前
熱圧処理後
熱圧ローラー処理することで表面組織を破壊することなく表面処理します。
米糠拭き仕上げ状態になります。
熱圧ローラー処理を施すと、
表面層の密度が高くなります。
樹脂分が均一に分散します。
光沢が出て色調が深まります。
手垢が付きにくく清潔感が得られます。
うずくり状仕上げ(早材部と晩材部の凹凸)により滑りにくく安全・安心になります。
表面が固くなり傷が付きにくく磨耗も少なくなります。
塗装の必要がないためすぐれた吸脱湿性があります。
(杉本来の湿度調節機能にすぐれ、快適な空間が得られます。)
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