先週のNHKクローズアップ現代の『ガソリンスタンドが消える』を見て・・・
昨年末国土交通省国土計画局から発表された『2050年の日本国土の予測データ』を連想した。
番組で紹介された80代後半のお爺ちゃんが気の毒だった。
野良仕事をするにも、トラクターや草刈機のガソリンが容易に手に入らないのだ。
近くにあったガソリンスタンドが閉業してしまったためだ。
ドクターストップのかかっているにもかかわらずバイクの荷台にガソリン携行缶を括りつけて、遠くのガソリンスタンドまで10キロ往復をしなければならないという。
隣近所に頼もうにも年寄り世帯ばかりで頼みづらいというのだ・・・
そうか?
生まれ故郷だろうが、
ここを“終の棲家”と移り住もうにも暮らし続けることが困難になるのか?・・・
いくら自給自足しようにも、
スイッチひとつで灯かりが点き、
捻れば水が出て、
押せばガスが点く暮らしになれすぎた。
成長期の日本ならば、山奥の集落1軒1軒まで電気・水道が通り、
家の前まで舗装した道路を整備してくれたが・・・
40年後の『2050年の日本国土の予測データ』
全国の居住地の21.6%が“無居住化”となる。
現実味を感じた。
ふと思い浮かべたのが、蓼科の別荘地でペンションを経営されていたオーナーのこと。
彼は、早期退職されて蓼科別荘地にペンションを開いていた。
年金暮らしの傍ら暇つぶし程度に商売っ気なく営んでいるペンションが、
“ゆうゆうfamily”には、落ち着ける隠れ家的な場所だった。
(ほとんど貸し切り状態だったから・・・)
マイペースに暮らされているご様子に、
「田舎暮らしも良いものだなあ・・・」
と、憧れのような気がしていた。
ところが昨年ペンションを閉じて、市街地に近い山麓に新たな終の棲家を建て移り住まれた。
蓼科別荘地といえども標高の上のほうだったので結構雪深い。
夫婦ともに自動車を運転するものの、
だんだん年老いていくことに一抹の不安を感じていたので案じていたのだ。
ともにお元気なうちに、市街地にてころに居を移しておくのが正解だと思う。
だけど、その市街地も今後人口減少は避けられないだろう。
ガソリンスタンドも含めたライフラインがいつまで維持されるのかと思うと、
風光明媚な田舎暮らしに憧れつつも、ここ浜松のほうがが“終の棲家”として安心できるのだろう・・・
蓼科高原の元ペンション
2011/02/11 ガソリンスタンドが消える
http://youyou88.hamazo.tv/e2480668.html