羽目板のMY DIY(Do It Yourself)

“わらべ”

2011年02月06日 18:00

自宅の内装の一部をセルフビルドしたものです。

“ゆうゆうpapa”の書斎は、6面とも杉板に包まれています。



壁は、杉の荒板を相欠き加工して張りました。

天井は、杉の浮造り加工された板を相欠き加工して張りました。


素材は、杉の野地板です。


ホームセンターに売っているもので、屋根たる木の上に張る下地用の板です。

単価は極安ですが、加工の手間が相当かかるのでセルフビルド以外ススメられません。


昔は、床の縁甲板から壁の羽目板まで

1枚1枚大工さんが手かんなで削っていたものです。

今では、加工品全盛の時代。

ハウスメーカーなどは工場生産された化学物質の塊りのような住宅建材を

箱から取り出して取り付けるだけの時代になっております。

そんな時流に逆らって実験的に実践してみたかったものです。

安い羽目板を探したほうが、よっぽど安上がりなので真似しないでください。



以下、壁の相欠き板を自作する過程です。



自動かんな盤で、素材の巾と厚みを削り揃えます。



溝つきカッターで、相欠き加工をします。



“相欠き加工”とは、こんな感じになります。



相欠きの段になるところに、ルーターで面(45度)取り加工をします。



板の表面を、超仕上げかんな盤で仕上げます。



職人ではないので、手かんなではこんなにキレイに削れません。



相欠き羽目板の出来上がりです。
(羽目板というのは壁に張る板を指します。)


かんな屑も相当出ました。



相欠き羽目板の表面を超仕上げかんな削りしているので、

艶があり輝いていてキレイな壁に仕上がりました。

(大工の“削ろう会”の皆さんが削るほどの艶はありませんが・・・)


とても人様のお宅に使えるシロモノではありませんが、

1,280円/坪の素材が、

とりあえず羽目板に生まれ変わりました。


※設計事務所が、これら電動機械を持っているのは不思議かもしれませんが、

アマチュアミュージシャンが高価な楽器をとり揃えているようなものです。

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