タッチトロン
1976年誕生のオリエントクォーツ腕時計『タッチトロン』です。
発光ダイオードを使用したLEDウォッチです。
「世界で初めてボタンを押さずに“さわるだけ”で
時刻を表示する画期的なLED表示全電子デジタル腕時計」
という、今では当たり前の事が画期的で魅力的だった時代の物です。
記憶では1977年頃買いました。
シャープと共同開発したといわれるタッチ式センサーと発光モジュールにより、
ガラスパネル以外の縁に軽く触れるだけでLEDが点灯して時刻が見られます。
2回続けて触れると日付が表示されます。
常時、LED表示がされていなかったのは、
電池消耗の激しいLEDウォッチの特性からと思われ、
事実、意識して触れなくても触れてしまうものだから、
内臓電池が早くなくなってしまいました。
カッコよさ、もの珍しさの反面、とっても使いづらい腕時計でした。
電池交換の際に時計屋の爺さんから、誤動作を防ぐ表面処理をメーカーがしてくれるというので頼みました。
その結果、時計の金属部にコーティングをしたのでしょうか?
ガラスパネル脇のわずかな未処理の部分に触れたときにだけデジタル表示されるというものでした。
ところが、今度は数ミリ角のわずかな範囲なので、冬季に指先が乾いていたりすると感知され難くくなってしまいました。
真っ赤なLED表示が斬新かつキレイでカッコいいと衝動買いしましたが、後に安価なカシオのデジタルウォッチの出現で出番はなくなりました。
当時、千葉真一がCMに出ていたような・・・?
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